防弾少年団/BTSの事務所ビッグヒットに4億円投資し80億円を回収した投資会社

この記事の著者

韓国出身のKPOP・韓国芸能専門フリーライター。慶応義塾大学卒業。

日本にて韓国ドラマや映画の翻訳及び輸入事業をサポート。広告代理店勤務を経て、2012年から韓国Mnetにて、M COUNTDONWやMAMAなどのPRやマーケティングに関わる。

現在は同社退職後、フリーライターとして、幅広い形で日韓文化交流にかかわっている。

最近、韓国でBTSがデビューする前にビックヒットエンターテインメントに投資し、約80億円を稼いだ投資会社の役員のインタビューが話題になっています。

投資の専門家が語った「BTSが成功した理由」はどんなものなんでしょうか。

韓国でのインタビュー記事をまとめてみました。

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目次

投資の専門家が語ったBTSの成功理由

BTSに投資した会社

BTSが所属するビックヒットエンターテインメントに投資を行ったのは、2006年に設立されたSVインベストメントという企業です。

設立して12年ということで、韓国の他のベンチャー投資会社に比べれば駆け出しだと言えるSVインベストメント。

比較的に新しい会社ですが、2018年基準、韓国にある127社のベンチャー投資会社の中で投資金額規模は12位と、かなり頭角を現している企業です。

この企業の成長には、BTSの所属事務所、ビックヒットエンターテインメントの成功があります。

SVインベストメントは、BTSがデビューする前のビックヒットエンターテインメントに約4憶円を投資、BTSが大ヒットして約80憶円を回収出来たんです。

SVインベストメント企業情報>

代表者名:パク・ソンホ

社員数:28

売上高:1033293万ウォン

資本金:113億ウォン

公式サイト: http://www.svinvestment.co.kr/

※全て2017年基準

 

BTSに投資を決めた理由

2011年、ビックヒットエンターテインメントへの投資を決めたSVインベストメントのキム・ジュンドン常務のインタビューを見てみましょう。

ビックヒットエンターテインメントへの投資時期と金額

2011年にまず単独で30億ウォン(約3憶円)を投資しました。

当時のビッグヒットエンターテインメント企業価値を100億ウォン(100%、約10億円)で算定し、このうち30%の持分を持つようになりました。

その後に他の企業も招待して、それぞれ10億ウォン(約1億円)ずつを追加で投資しました。」

まだこれと言った結果も出せていない当時のビックヒットエンターテインメントにいきなり4億円の投資だなんて、すっごい世界ですね!

何で、そういう思い切った投資が出来たのか、続いて語っています。

 

ビックヒットエンターテインメントに投資した理由

「韓国のK-Popというコンテンツが、海外で意味のある売上を出していた時期でした。

韓国のK-Pop市場を再評価する動きが出ると思って、競争力のある会社を探し始めました。」

たしかに2010年とか2011年の時って、K-Popがものすごく勢いがあった時期ですね。

東方神起やKARA、少女時代が日本でもものすごい人気を得て、‘稼いでいた’時期なんです。

「私はSVインベストメントに入る前にLOEN*韓国の有名コンテンツ制作・流通会社)で戦略企画チーム長として働いていました。

業界の中で、バン・シヒョクという名前は有名でした。

こんな話をして良いか分からないけど、彼はプロデュース能力が優れているのに、お金をしっかり返すと評判でした。

正直に、(エンターテインメント企業への)投資は制作費を支援するようなもんだから、お金を借りてから返さずに追加で投資を要求する人も多いんです。

でもバク・シヒョク代表は何があってもしっかりお金を返すと有名だったので、彼の名前を思い出しました。」

お金には厳しいバン代表、万歳-!って感じですね(笑)

バン・シヒョク代表の普段の行いが3億円の投資を招いたきっかけになりました。

 

ビックヒットエンターテインメントに投資してわかったこと

「(投資したのは)BTSのメンバーがまだ練習生だった時でした。

投資すると決めてからは、綿密に評判を調べました。

バン代表と一緒に働いているとか、他の会社の練習生とか、流通会社とか、色々なところに聞いてみました。

ビックヒットエンターテインメントは、有名な人を連れてきて、早く結果を出すようなプロジェクト式ではなく、可能性のある人と一緒に育っていくシステムでした。

それがビックヒットエンターテインメントの競争力だと思いました。」

‘可能性のある人と一緒に育っていくシステム’とは、すっごくビックヒットエンターテインメントの本質を語ってくれる言葉かもしれません。

BTSのメンバーだって、最初から作詞作曲とか出来るのは一部の人しかいなかったけど、今は頑張って勉強して、実力を発揮していますもんね。

 

ビックヒットエンターテインメントに投資した結果

「ビックヒットエンターテインメントに関しては、最高財務責任者への経営・管理アドバイスもしてきました。

予想出来る収益は、初期投資金額の約20倍以上だと思われます。

まだビックヒットエンターテインメントの持分を10%ほど持っていますが、5月までには売却する予定です。

ビックヒットエンターテインメントが株式市場に上場するまでは一緒に出来ませんが、私が出来ることが全てやったと思います。」

投資金額の約20倍!!!!!

ベンチャー投資会社の世界は詳しくわからないですが、なかなかすごい投資になったんじゃないですかね。

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ちなみにビックヒットエンターテインメントの売上実績

投資してもらった金額の約20倍を返したビックヒットエンターテインメントは実際どれくらい稼いでいるのでしょうか。

ビックヒットエンターテインメントの2016年と2017年の売上と営業利益は下記の通りです。

2016年 2017年 前年比(増加率)
売上高 35.5憶円 92.4億円 184%
営業利益 10.3憶円 32.5億円 215%

例えばJYPエンターテインメントの2016年の年間売上が約73.6憶なので相当な売上です。

またビックヒットエンターテインメントにはBTSしかアーティストがいないので、そのほとんどの売上をBTSが稼いだものだと考えてもいいでしょう。

SVインベストメントの役員も、ビックヒットエンターテインメントの上場のことに触れていますし、BTSの会社が韓国の株式市場で上場する日もそう遠くはなさそうですね。

via:http://news.joins.com/article/22459718

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K-POP 防弾少年団/BTS

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