これまでの事件を告白し、自分が捨てられた白い灯台がある場所まで来たウンホは、そこでジホンの放った銃弾に倒れ命を落としてしまいます。
これで事件も解決かと思われましたが、どうも納得がいかないジホンの前に、本当の黒幕の姿が見え隠れするのでした。
今回、物語が大きく動きます!
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目次
【27話 前半】
自分の撃った弾でウンホを死なせてしまったジホンは、署にも行かず部屋に閉じこもったきりです。
いたるところに捜査資料が散乱している部屋をみると、ジホンは家に戻っても事件のことで頭がいっぱいだったことがわかります。
そのころウギョンは、精神科医であり大学の先輩であるユン・テジュのクリニックを訪ねていました。
ウギョンは目の前でウンホが撃たれたのと同時に、緑色のワンピースを着た少女のことを思い出していたのです。
そのことと、「思い出せば地獄が始まる」と言ったウンホの言葉が気になったウギョンは、先輩のテジュに相談をしに来ていたのでした。
ウギョン 「その少女のことを私は“セギョン”と呼んでいたの・・・」
テジュ 「でも自分の知っているセギョンとは違う子だったってことか?」
カウンセリングをしていくうち、ウギョンには7歳以前の記憶が無いと気付いたテジュは、ウギョンに催眠治療を勧め、ウギョンもそれに同意します。
ウギョンが部屋を出た後、テジュはタブレットの電源を入れるのですが、そこに映し出された待ち受け画面・・・それはなんとウンホが母親に捨てられていたという、あの白い灯台の景色だったのです!
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【27話 後半】
ウンホの納骨堂に来たジホンは、そこでカン・ミンギという青年を偶然見かけます。
この青年は、以前ウンホが容疑者となった事件の被害者の息子でした。
そしてこのミンギの証言でウンホのアリバイが証明され、ウンホは嫌疑不十分となったのです。
ウンホの納骨堂の前で、ウンホはあることを思い出します。
さっき見たミンギの腕にあったタトゥーと、以前ソグの母親をひき逃げして捕まった留学生のタトゥーが同じ模様だったのです!
実を言うとジホンは、ウンホが死ぬ前にすべてを告白していたことに違和感を感じていました。
たとえ1人でも、もう1度この事件について洗いなおそうと考えるジホン・・・。
そんな時、ジホンの予感を証明する決定的な証拠が出て来たのです!
それはドンスクの店に飾られていた1枚の写真でした。
ウンホから公演のチケットをプレゼントしてもらったドンスクの娘ソラは、会場でウンホと一緒に写真を撮っていました。
そしてその写真に記されている日にちが、赤いウルムがジホンたちの目の前に現れた12月21日だったのです!
ウギョン 「これはどういうふうに解釈したらいいんでしょう?」
ジホン 「ウンホの他に、もう1人いるということでしょうね・・・」
ウンホが命をかけても守りたかった人物・・・ウギョンはそれを家族ではないかと考えるのでした。
ジホンはあの時からずっと考えていることをウギョンに聞いてみました。
ジホン 「あの時、ウンホはウギョンさんを本当に撃とうとしたんでしょうか?頭の中で何度となく考えても・・・」
ウギョン 「撃ったはずです。ウンホさんは可哀想な人でしたが、間違った信念を持っている人でした。」
そしてウギョンは、「刑事さんは私を救って下さったんです。」とジホンに言います。
その言葉に救われるジホン。
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【28話 前半】
テジュのクリニックで催眠治療を始めたウギョン。
小さい頃の記憶を呼び出していくと、不思議なことがわかったのです。
本当の母親は体が弱かったため、幼いころ妹のセギョンは祖母の家に預けられていました。
母が亡くなり、新しい継母が家にやってくると、セギョンも家に戻って来ました。
ウギョン 「祖母の家から帰って来たセギョンは・・・違う少女になっているわ・・・」
そこでウギョンの記憶をさらに遡って思い出させようとするテジュでしたが、上手く行かず、また日を改めて治療することにしました。
その日の夜、ウギョンのもとにシウォンから電話がかかってきました。
近いうちに母親と2人でアメリカに引っ越すことを報告するシウォン、不思議なことに父親は一緒に行かないのだと言います。
警察の調べで、ウンホには13歳も年上の兄がいることがわかりました。
しかし幼い頃にアメリカに養子に行ったため、現在の消息はわかりません。
それと同時に、赤いウルムと思われる人物も捜査線上に浮かび上がってきたのです。
その人物の名はユン・テジュ。
ウギョンの催眠治療を行っている、あのテジュだったのです!
そしてテジュはアメリカから韓国に帰化したということもわかり、ジホンたちはテジュを赤いウルムであり、ウンホの兄ではないかと疑い始めるのでした。
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【28話 後半】
そのころ親戚の叔母のもとを訪ねていたウギョンは、そこで衝撃的な事実を聞いてしまいます。
1つは、セギョンが祖母の家に預けられていたことはなかったという事実。
そしてもう1つは、継母は実の娘がいたにもかかわらず、その娘を捨ててウギョンの父と再婚したということでした。
その日の夜、閑静な住宅街で殺人事件が発生します。
家に強盗が押し入り住人を1人殺して逃走したと言うのですが、その被害者というのは、なんとシウォンの父親だったのです!
シウォンの母親は強盗に頭を殴られ気を失い、気付いたら夫が殺されていて貴重品がなくなっていたと警察に証言します。
家には警報装置がありましたが、今は中止しているのだと言います。
場面は変わって、ウギョンの自宅。
自宅に戻り、叔母の家で聞いた事実を継母に問いただすウギョン。
しかし継母は神妙になるどころか反対に激高し、ウギョンにこう言ったのです。
「再婚した時、あなたたちの親戚はどれだけ私にひどい言葉を言ったか知ってる?私が幼いあななたちをどうにかするんじゃないかってね!」
あまりに興奮した継母はその場で気絶してしまいました。
継母を病院に運んだウギョンは、そこで医者から継母の血液に異常があることを知らされます。
その時、ジホンから電話が来ます。
ジホン 「もしかしてシウォンという子供を知っていますか?」
ウギョン 「その子が以前お話した、階段から飛び降りたという子供ですが・・・」
それを聞いたジホンは、シウォンの家で起こった強盗殺人事件も赤いウルムが関連していると確信するのでした。
ジホンの電話を切ったウギョンの携帯に、今度は赤いウルムからメッセージが届きます。
ウギョンをチャットルームに招待する赤いウルム・・・。
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【赤い月青い太陽 27、28話の感想】
1話から時々登場するシウォンという少年は、この物語で一体どんな役割なんだろう?とずっと思っていたのですが、やっと本格的に出番が来たようです。
実はアメリカ行きの話を母親にきつく口止めされていたシウォンでしたが、ウギョンには話してしまっていましたね。
ちょっと謎めいたところがあるシウォンは、もしかしたらこんな事件が起こることを予測していてウギョンにこの話をしたり、電話番号を教えたりしていたのではないでしょうか?
ウンホを自分の手で死なせてしまい、自分の取った行動が本当に正しかったのかを自問自答していたジホン。
そんなジホンを救ったのは、ウギョンの「ウンホさんは撃っていたはずです。刑事さんは私を助けてくれたんです。」という言葉でした。
でも、やっぱりどう考えてもウンホはウギョンを撃とうなんて思っていなかったと思います。
たぶんウギョンもそう考えていたに違いないのですが、ジホンのために優しい嘘をついたのでしょうね。
ジホンとウンホ、こんなふうに出会わなければ本当の兄弟のような良い関係になっていたのではないかと思うと、ウンホの死が本当に残念でたまりません。