赤いウルムの携帯電話は、ミン・ファジョンという女性の個人情報を悪用して契約したものでした。
一見、偶然被害者になったかのように見えたファジョンでしたが、実はウギョンとも知り合いであり、ジヘ殺害の犯人であるパク・ヨンテとも繋がりがある人物だったのです。
しかもファジョンは、受験生である自分の娘を部屋に閉じ込め、強制的に勉強させるという一種の虐待行為を行っており、事件に巻き込まれたのも偶然ではなかった可能性が出てきました。
一方、自分の幼いころの記憶が父によって作られたものではないかと疑いを持ち始めたウギョンは、自分の過去を調べて行くうちに、探している少女のワンピースが自分のものであったことを知ってしまうのでした。
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目次
【17話 前半】
ウギョンが幼い頃。
ウギョンのワンピースを気に入って着ている少女がいます。
そんな少女の服を引っ張り暴力を振るう大人の女性・・・しかし顔は見えません。
幼い頃、ウギョンは家に来た新しい母親のことが大好きでした。
継母に気に入られ、可愛がってもらおうといつも機嫌を取っていたウギョン・・・。
自宅で家庭教師と一緒に勉強をしているピンナ。
大学生(男性)と思われる家庭教師は、年が近いこともあってピンナと勉強以外のことでも話が合うようです。
その様子をカメラで監視していたファジョンは、「余計な話をしないで勉強に集中しなさい!」とピンナに平手打ちをします。
そしてピンナを抱きしめ、いつものようにこう言うのでした。「愛してるわ、私の娘。」
赤いウルムとの関係を調べるため、警察ではファジョンの家を家宅捜索することになりました。
ピンナの部屋の外側からかかるように取り付けられた鍵と監視カメラを発見するジホン。
スヨンはファジョンのパソコンと携帯電話を押収していきます。
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【17話 後半】
場面は変わって、ハヌルセンター。
父親の方針でここの児童相談を辞めることになったシワンは、最後にウギョンに挨拶をしに来ました。
シワンは事務所に飾られた緑色のワンピースを着た少女の写真を見ると、こう言いました。
「先生の娘なの?先生に似ているね。」
その夜、警察にパソコンを押収され不安になったファジョンは、ピンナのパソコンを借りてHという人物とチャットを始めます。マニュアル通りにやっていれば、警察は何も見つけることができないと言い切る謎の人物・H。
その言葉通り、警察ではパソコンから何も探し出すことは出来なかったのです。
しかし1つだけ気になる点がありました。
それは児童関連のサイトやファッションサイトの閲覧記録に混ざって、ゾンビ映画を集めたサイトを時々見ていたということでした。
とてもファジョンの趣向とは思えないサイトの閲覧記録に首をかしげるジホン。
娘のウンソを連れて旅行に行っていた元夫のミンソクは、その帰りにウンソを自宅前に送り届けます。
しかしウギョンは娘を何日間も連れて行くのは聞いていなかったと激怒。
それに対しミンソクは「メールを送った」と反論し、ついにこんな言葉まで言ってしまったのです。
「メールも見ないで幻覚で見える子供の行方を捜していたのか?こんなことが続くなら、ウンソは俺が引き取ることになるぞ!」
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【18話 前半】
学校から帰宅したピンナは、玄関に家庭教師の靴があるのを見て心を躍らせます。
しかしピンナが自宅のキッチンで見た光景・・・それは、どう見ても普通の関係とは思えない、親密そうに料理をする母親と家庭教師の姿だったのです。
ショックのあまり家を飛び出すピンナ。
ピンナは泣きながらウギョンに電話をし、助けを求めます。「先生!私を助けて下さい!」
そしてピンナはウギョンに今まで母親に受けてきた虐待の全てを告白したのでした。
ウギョンが通報したことにより、ファジョンは児童虐待の容疑で警察に連行され、取り調べを受けます。
その夜、ウギョンの家に泊まったピンナ。
「もともとはとてもいいお母さんだったの。私がイイ子にして勉強を頑張れば、もとのお母さんに戻ってくれると思ったんだけど・・・」
場面は変わって、警察署。
また赤いウルムの携帯電話の電源が入ったのを確認したジホンたち。
電波の発信が坡州(パジュ)にある郵便局からだということがわかり、緊急出動します。
周辺を躍起になって探す警察ですが、赤いウルムの姿は見当たりません。
それもそのはず、赤いウルムの携帯電話は電源が入れられたまま、郵便局の小包の中に入れられていたのでした。
ジホン 「何のために今になって、こんなことを・・・」
スヨン 「注意をそらすためですよ・・・ミン・ファジョンから・・・」
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【18話 後半】
翌日、ピンナは川辺のカフェでウギョン付き添いのもと、ファジョンと会っていました。
ファジョンは、思い出があるこのカフェなら、ピンナが自分に会ってくれると思ったのです。
これまでのことをピンナに詫び、「お母さんのことを許さないで・・・」と言うファジョン。
今日のファジョンはとても穏やかで、昨日までとは全く別人のように見えます。
警察署。
赤いウルムの携帯電話が入れられた小包が届けられた場所、それはジホンの所属する警察署でした。
携帯電話の画面には、ファジョンの写真とともに“今日、死の領収書を受取りに行った”という詩のようなメッセージが添えられていたのです。
場面はまた、カフェへと戻ります。
ピンナが席を外し、ウギョンとファジョンは2人きりで話をしていました。
そこへジホンから連絡が入り、赤いウルムがファジョンを狙っていることを知る2人。
ファジョンは自分が狙われていることを知った後も、不思議と落ち着いたままです。
ファジョン 「私は本当にピンナのためだと思っていたんです。」
ウギョン 「自分の欲望で前が見えていなかったんですよ。それが愛だったと言い訳してはいけません。」
会話の途中、トイレに行くと言って席を立ったファジョン。
嫌な予感がしたウギョンはすぐにファジョンを追いかけます。
その時、ファジョンの携帯電話には赤いウルムからメッセージが届いていました。
赤いウルム “審判を下されることを望みますか?”“自分で審判を下しますか?”
ファジョンを探し、やっと発見したウギョン。
しかしファジョンは、ウギョンが見ている前で飛び降り自殺してしまったのです。
ちょうどその時、血を流して地面に倒れている母の姿を偶然目撃してしまったピンナ。
周辺には、母の死体に駆け寄り、号泣するピンナの叫び声だけが響いていました・・・。
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【赤い月青い太陽 17、18話の感想】
ひどい母だと思っていたファジョンですが、彼女の話を聞いてみると、本人はまったく虐待をしていたことには気づいていませんでした。
むしろそれがピンナのためだと思っていたというのですから、ゆがんだ愛情としか言いようがありません。
このドラマとほぼ同時期に「スカイキャッスル」というドラマが放映されて、韓国では社会現象にもなりましたが、このドラマもまた子供たちの受験をテーマにした話でした。
教育と母親たちのゆがんだ愛情・・・受験戦争が激しい韓国だからこそ、こんな題材のドラマが多く登場するのでしょうね。
自分の目の前で母の自殺を目撃したピンナのことが心配ですが、しっかりした性格で頭の良いのピンナなら、この苦難と悲しみを乗り越えて、きっと立派に成長していくに違いありません。
頑張れ、ピンナちゃん!