赤い月青い太陽13、14話のあらすじ・ネタバレの感想

この記事の著者

韓国の大学で日本語学科を卒業し、「大韓翻訳院」の翻訳家育成教育を修了。 日本語能力検定960点。 現在韓国在住で、韓国語教師の仕事にも従事している。

事故で死なせてしまった男の子の身元が判明した直後、今度は男の子の母親と名乗る女から示談金を要求されてしまうウギョン。

一方、夫殺しの嫌疑をかけられて警察で取り調べを受けていたドンスクは、自分の無実を証明するため、ついに「赤いウルム」について警察に話してしまうのでした・・・。

 

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目次

【13話 前半】

貧しさと夫からの暴力で人生が死ぬほどつらかったドンスクは、ある日電車に飛び込んで死のうとしますが、怖くて死に切れませんでした。

そんな時、赤いウルムからメッセージを受け取ったのです。

そのメッセージは遠回しに“夫殺し”を匂わせる内容が書かれていました。

赤いウルム  “あなたが死ぬのではなく、皆が幸せになる死があることを考えてみて下さい”

ドンスク “どういうことですか?”

赤いウルム “知っているクセに・・・”

赤いウルムに背中を押され、1度は夫殺しを計画したドンスク。しかし子供のことを考えると、結局殺すことができなかったのです。

一方、ウンホに頼んで緑色のワンピースを着た少女の絵を描いてもらっていたウギョンは、出来上がった絵の仕上がりに驚きます。

「とってもよく似ているわ・・・」

場面は変わって、セギョンの病室。

セギョンは相変わらず、目は開いているのに意識はない状態です。

ウギョンは母親に少女の絵を見せますが、母は「見たことがない」と答えます。

しかしその時、開きっぱなしだったセギョンの目が1度だけ瞬きをしたのです!

警察ではドンスクの証言から、赤いウルムのサイト「BLACK CHAT」を調べていました。

ドンスクと赤いウルムがチャットした記録は残っていませんでしたが、その代り予想外の事実が判明したのです。

赤いウルムのIDを調べたところ、それは6ヶ月前に殺されたパク・ジヘのIDでした。

つまり何者かが死んだジヘのIDを使い、赤いウルムを名乗っているのです。

子供を虐待している親に審判を下している・・・それが犯人の動機だと知れれば、世論は犯人の味方をするに違いありません。

強力班のホンチーム長は、静かに犯人を逮捕するため、一連の事件が連続殺人であることはチーム内だけの極秘事項にするよう指示します。

 

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【13話 後半】

翌日、ドンスクの家にウギョンが訪ねてきました。

奉仕団体の後援品を届けに来たウギョンに、ドンスクがおかしなことを言い始めます。

ドンスク 「先生(ウギョン)が警察に捕まったんじゃないかと心配していました・・・警察に赤いウルムのことを喋ってしまったんです・・・」

ウギョン 「赤い・・・ウルム?それは何ですか?」

ドンスク 「先生、どうしたんですか?先生が赤いウルムじゃないですか!」

ドンスクは、これまでBLACK CHATのサイトを教えてくれたのも、そこで夫から虐待を受けていたドンスクを慰めてくれたのも、全部ウギョンがしてくれていたことだと思っていたのです。

それに対して、ハッキリと「何も知らない」と言うウギョン。なぜかその表情はとても冷たく見えます。

一方、DNA検査の結果、ハナがヘサンの元夫・ソンファンの実子であることが判明しました。

しかしソンファンは、この事実を突きつけてもハナが自分の娘とは認めません。

この様子を見て、ソンファンがハナに虐待をしていたのではないかと疑いを抱くジホン。

するとソンファンは自分から「ハナに会おうじゃないか!」と言い出したのです。

その夜、ドンスクから聞いた話が気になっていたウギョンは、無謀にも自宅のパソコンから赤いウルムにメッセージを送ります。

“チャ・ウギョンです。私を知っているのですか?”

 

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【14話 前半】

一連の事件を連続殺人事件として再捜査していたジホンたち。

保管していた証拠品を洗いなおしたスヨンは、1枚の写真に目を付けます。

そこに写っていたのは、殺害されたジヘの自宅前に停められたウギョンの車だったのです!

このことについてウギョンは、「妹が入院している病院への通り道であり、ニュースに出ていたジヘがゴミ出しをしていたから物珍しさで車を停めて見ていた」とジホンに説明します。

ジホンとスヨンは、この時初めてウギョンの妹が植物状態だということを知りました。

場面は変わって、ハヌルセンター。

玄関前の修理をしていたウンホに、派手な服装の女が話しかけます。

「ここにチャ・ウギョンって人いるかしら?」

それはウギョンが事故で死なせてしまった男の子・ソグの母親でした。

ソグの母親は自らの借金を返済するため、すでに示談金を支払ったウギョンに、あと300万ウォンをどうにかしてくれないかと頼みます。

それに対しキッパリと断るウギョン、ところが母親は諦めません。

次の瞬間、食い下がる母親の顔を殴るウギョン。

普段とは違う冷たい表情で、何度も何度もソグの母親を殴ります・・・。

恐怖を感じた母親が部屋を飛び出し、やっと我に返ったウギョン。

その手はブルブルと震えていました。

そのとき、ウギョンの携帯に赤いウルムから返信が来たのです。

“私を知っているのですか?”とウギョンが送ったメッセージに対し、赤いウルムが送って来た返事は、“もちろんです”。

その後、仕事に出勤したソグの母親でしたが、そこには気味の悪いネコの人形が入った贈り物が届けられていました。

そしてその贈り物に添えられたカードには、一節の詩のような文言が書かれていたのです・・・。

 

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【14話 後半】

警察が調べを進めると、殺害される前日、ジヘがミン・ファジョンという女性と通話をしていたという事実が判明しました。

しかしこれは犯人がミン・ファジョンの個人情報を悪用し契約した携帯電話番号でした。

ところが偶然なのか、ファジョンは以前ウギョンが所属していた団体のメンバーでもあったのです。

ジホンとスヨンは、ファジョンが経営しているブティックを訪れました。

彼女は自分の個人情報が犯罪に利用されたことをまったく知らない様子です。

ジホン 「チャ・ウギョンさんを知っていますか?」

ファジョン 「以前、同じ団体にいたわ。彼女は妹が事故に遭ってから、頭が少しおかしくなったのよ。」

ウギョンに対してあまりいい感情を持っていないように見えるファジョン。

その反面、聞かれてもいないのに娘の自慢話をしたりするなど、娘に溺愛しているという印象を受けます。

ブティックを後にしたジホンとスヨンは、後ろから追いかけてきたファジョンの娘に呼び止められます。

「刑事さん、母の話は信用しないでください!ウギョン先生はおかしくなってなんていません!」

同じころ、ソグの母親は借金取りと電話をしながら横断歩道を渡っていました。

すると向こうから走ってくる1台の軽トラック・・・赤信号なのに止まる気配を見せません。

そしてそのまま、横断歩道を渡っているソグの母親を轢いてしまったのです!

血を流し、倒れる母親。トラックは停止せず走り去って行きます・・・。

その頃、ウギョンは幼稚園の頃の友人を訪ねていました。

「幼稚園の頃はあんなに仲良かったのに、こうして久しぶりに会うとぎこちないわね。」

そう話すウギョンに、「昔のことだから記憶違いをしているのね。」と返す友人。

友人はウギョンに、同級生ということは間違いないが、いつも一緒に遊ぶような仲ではなかったと言います。

そこでウギョンは例の少女の絵を友人に見せました。

すると友人はこう言ったのです。

「この子は・・・ウギョン、あなたじゃないの?」

その瞬間、ウギョンの記憶の中に途切れ途切れに蘇ったのは、緑色のワンピースを着た少女が誰かに虐待を受けている場面でした・・・。

 

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【赤い月青い太陽 13、14話の感想】

またしても最後は怒涛の展開となりました。

新たな登場人物のファジョンは、一見事件には関係ないのかな?と思いきや、1番身近にいる娘が「母の話は信じないで!」というのですから、ただの教育ママではなさそうな雰囲気です。

児童虐待がテーマのこのドラマ、この娘もきっと虐待を受けているということなんでしょうね。

素行が悪いなと思っていたソグの母親も、とうとう犯人に狙われてしまったようです。

トラックに轢かれる前に詩が書かれたカードを受取っていたので、このひき逃げもおそらく犯人の仕業でしょう。

ソグの母親といえば、また今回もウギョンの隠れた一面が垣間見えた場面がありました。

いくらしつこくお金を振り込んでくれと言われても、あんなにソグの母を殴ってしまうなんて・・・やはりウギョンには私たちの知らない、もう1つの人格があるのでしょうか?

だんだんスピードを上げて深まっていく謎に、この先も目が離せません!

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