1つの目に黒目が2つ存在するという希少病のゴヌが変死した事件は、何者かによって過度な運動を強制され、違法薬物を摂取させられていたことが原因だということがわかりました。
この事件で捜査線上に浮かんだのがイ・ヨンナクという人物で、ヨンナクはゴヌの中学校の同級生でもあったのです。
一方、着々と復讐に向けて準備を進めていたサンピルが次に狙ったのは、コダスのクヮクチーム長でした。
サンピルにより首に何かを付けられたクヮクチーム長は、体全体がマヒし、動けなくなってしまったのです。
絶体絶命のチーム長は、この先どうなってしまうのでしょうか?
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目次
【序盤】
椅子の上でぐったりとし、動くどころか話すこともできなくなってしまったクヮクチーム長にサンピルはこう言います。
「お前がハンジュグループの被害者を解剖するんだって?」
そしてもう一言、耳元で何かをささやきます・・・。
5分後、なんとか動けるようになったクヮクチーム長。
首元に付けられていたのは、小さな針が付いているシールのようなものでした。
そのころ、何が何だかわからないうちに自宅のパソコンとコダスのシステムが繋がってしまったジヌは、「せっかくつながったんだから・・・」と何かを調べ始めます。
ジヌが調べていたこと、それはゴヌが摂取させられていた2種類の違法薬物の購入履歴についてでした。
するとリキエンターテイメントという芸能プロダクションがその薬物を買っていたということがわかったのです。
その事務所には、今をときめく人気俳優のハ・ヨヌが所属していました。
子役出身のヨヌは、出ていたドラマのイメージから「国民的孝行息子」というイメージがあり、モムチャン(鍛え上げられた体)ということでも知られていたのです。
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【中盤】
法医学事務所の一室、クヮクチーム長とチョ室長が話をしています。
ハンジュグループが訴訟を起こされている件で、クヮクチーム長が被害者の解剖を担当すると聞いたチョ室長。その解剖の担当を自分たちのチームに変更するように提案します。
コダスの設立にハンジュグループの息がかかっていることを知っているチョ室長は、この解剖に疑念を持っていたのでした。
チョ室長は“remember”という題名で送られてきた写真をクヮクチーム長に見せながらこう言います。
チョ室長 「チーム長もこの写真を受取ったでしょ?同じ失敗を繰り返すのはやめなさい。」
クヮクチーム長 「室長は自分の仕事だけをしていてください。これは僕の仕事です。」
そう静かに言い捨てて部屋を出たクヮクチーム長。
しかしこの時、チーム長の頭をよぎっていたのはあの時、耳元でサンピルからささやかれた言葉でした。
「最後の機会だ。オレと子供たちに対する最後の機会・・・次は無いぞ!」
ゴヌの再解剖をしていた時、ゴヌの体と人気俳優ヨヌの体が極似していることに気付いたジヌ。
筋肉の1つ1つまでが完全に一致していることから、ゴヌはヨヌの体の代役だという結論を出します。
その話をヨヌにぶつけるカン刑事。
それについてヨヌはこう話しました。
リキエンターテイメントの社長の側で違法スレスレの仕事をしていたヨンナクは、ある日ヨヌのもとに体の代役を務めさせるといってゴヌを連れて来たのです。
早急に体を作ろうとゴヌの体に違法薬物を打ち、普通の食事も一切取らせなかったヨンナクは、「体の調子がおかしい」と訴えるゴヌに暴力までふるっていたと言います。
そんなゴヌを時々かばっていたと証言するヨヌ・・・。
その日の夜、漢江からゴヌの母親までが水死体となって発見されてしまいました。
カン刑事のもとに「ヨンナクが自白する」と弁護士から連絡が入ります。
リキエンターテイメントの社長と弁護士が監視する中、ヨンナクが重い口を開き始めました。
中学校の時、ゴヌをいじめていたヨンナクでしたが、数年ぶりに再会するとゴヌはとても嬉しそうにしてくれたのだと言います。
その時、ゴヌは「月が1つに見える世界」に住みたいとヨンナクに話しました。
目の病気で月が2つに見えるゴヌ・・・そんなゴヌを不憫に思ったヨンナクが、人間らしい生活をさせてあげようと紹介したのがヨヌの“体の代役”だったのです。
ヨンナク 「信じてもらえないでしょうが、最初は本当にゴヌを助けてあげたかったんです。」
そうカン刑事に話したヨンナクは、その後のことはヨヌが証言した通りだといいます。
しかしジヌはこの話を嘘だと見破ったのです!
3年前、バイク事故で肩と手に重度の後遺症が残っていたヨンナクには、ゴヌに暴力を振るうことも、ゴヌの母親の首を絞めて殺すこともできなかったのでした。
社長と弁護士を病室から追い出したカン刑事は、その後ヨンナクから本当の話を聞きます・・・。
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【終盤】
この事件の本当の犯人はヨヌでした。
ゴヌに暴行を加えていたのも、ヨンナクに暴力を振るっていたのもこの男だったのです。
ヨヌはゴヌの体を利用し、その体を鍛えていく様子を「ゲームのキャラクターを育てるようなものだった」と言い放ち、終いには精神病のフリをして罪を逃れようと卑怯な手まで使ってきたのです。
もちろん、そんな猿芝居でジヌの目を欺くことはできませんでしたが・・・。
場面は変わって、解剖室。
ゴヌの遺体の前で、ジヌとチョ室長がこんな話をしていました。
ジヌ 「ゴヌさんの本当の死因は“孤立”だったと思うんです。母親からも見捨てられたゴヌさんに、誰も手を差し伸べてくれる人はいませんでした。だからヨヌのようなヤツに利用されてしまったんです。」
さらにジヌが続けます。
「人々はゴヌさんの目しか見ていなかったんです。その裏に隠されている、本当のゴヌさんのことを誰も見ようとはしなかった・・・」
そしてジヌは、ゴヌの顔にそっと白い布をかぶせてあげたのでした。
仁川・チャイナタウンにある高級中華料理店。
そこに社会的地位のありそうな人物たちが数人集まってきます。
しかし、どうやらこれはサンピルが仕掛けた罠だったようです。
サンピル 「どうだ?ちゃんと集まっているか?」
テジュン 「はい。」
サンピル 「じゃ、オレたちも出発するとするか!」
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【神のクイズ リブート 10話の感想】
またしても悲しいお話でした・・・。
神のクイズはとっても面白いドラマなんですが、話によってはとても悲し過ぎて見終わった後も引きずってしまうことがあります。
ただ希少病にかかっているというだけで、人間らしい生活すら送ることができなかったゴヌ。
ジヌが言った「人々はゴヌの目しか見ていなかった。」という言葉が印象的でした。
あまりに悲しい人生だったゴヌさんでしたが、それでも最後にジヌとチョ室長が“本当のゴヌ”を見てくれたことで少しは救われたのではないでしょうか。
中華料理店にターゲットを一堂に集めたサンピル。
さて次回サンピルはここで何をするつもりなのか、今後の展開に目が離せませんね!