日本人に人気の韓国観光地カロスキルとキョンニダンキルが実はすたれ始めている理由

この記事の著者

韓国出身のKPOP・韓国芸能専門フリーライター。慶応義塾大学卒業。

日本にて韓国ドラマや映画の翻訳及び輸入事業をサポート。広告代理店勤務を経て、2012年から韓国Mnetにて、M COUNTDONWやMAMAなどのPRやマーケティングに関わる。

現在は同社退職後、フリーライターとして、幅広い形で日韓文化交流にかかわっている。

ガイドブックにかならず乗っている街、カロスキルとキョンニダンキル✨

素敵なカフェとお店が多く、日本人観光客にも人気の街ですね。

しかし韓国ではカロスキルとキョンニダンキルともう廃れ(すたれ)始めてるとの噂が?!

カロスキルとキョンニダンキルは現状はどうなっているのか。

その実態に迫ってみたいと思います。

 

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目次

◆日本人観光客に有名なカロスキルとキョンリダンキル

ソウルに遊びに来たことある方やソウル旅行を計画している方は、“カロスキル”と“キョンニダンキル”について聞いたことがあると思います。

 

カロスキルはお洒落なショップとレストランが立ち並ぶシンサ駅近くのストリート。

個性的なファッションショップがたくさん集まっていて、お買い物スポットとしてガイドブックによく紹介されていると思います。

 

キョンニダンキルは、元々米軍基地があって梨泰院(イテウォン)近くで、小さいレストランとカフェ・バーが集まる人気のスポットです。

ソウルにいながら異国的な雰囲気を楽しめるスポットとして有名で、韓国のグルメ番組で取り上げられているお店もたくさんあるんです。

日本人にも数年前から徐々に人気が出てきて、今はガイドブックにかならず掲載されている街です。

 

しかし人気のスポットのはずのカロスキルとキョンニダンキル…

実は韓国ではもう廃れ始めていると言われています。

なぜそのようなことが起きたのでしょうか。

 

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◆カロスキルとキョンリダンキルはもう廃れ始めている

韓国でも大人気だったカロスキルとキョンニダンキルは、実は1年ほど前から、訪れる人が減り、空室の店舗が増えています。

若者の間では「あそこはもう面白くない」という話も出ていて、街のイメージがどんどん悪くなっているんです。

 

キョンニダンキルで複数のレストランを運営している韓国の有名芸能人のホン・ソクチョン氏は、先日、最近のキョンニダンキルについてこんな話をしていました。

「仕事が終わり、帰宅途中のキョンニダンキル。空室の張り紙がとても増えた。キョンニダンキルは梨泰院の次に、街自体がブランドになるほと人気が出てきて、多くのメディアと人々の関心が集まっていた所だった。

でも今は?ジェントリフィケーションの代表格であり、家主の過度な賃料上げと、足りなさすぎる駐車スペース、若い青年たちのアイディアと情熱でいっぱいだった街は、すでに去っていたか、つぶれてしまったか、仕方なく閉店せずに耐えているお店が多くなってしまった。」

 

ここでホン・ソクチョン氏が語った“ジェントリフィケーション”というのが、キョンリダンキルとカロスキルの廃れの原因だと言われています。

ジェントリフィケーションとは、都心の開発されていなかった街に、賃貸料の安さを求めて若者などが集まり、個性的な街として脚光を浴びるようになると、そこ不動産投資家など外部資本が入り、街の復興にかかわった人々は出ていくしかなくなる現象です。

 

不動産投資会社など外部資本が入ると、街はキレイに整備されますが、その分、賃貸料も2倍も3倍も高くなります。

韓国は日本ほど不動産を借りる人を守る法的制度が整備されていないので、貸す人が上げようと思えば、賃貸料をどんどん上げることができるんです。

賃貸料が上がると少ない資本でこじんまりとしたお店は経営が難しくなり、結局はスタバなどの有名チェーン店がそこを埋めることになります。

 

カロスキルだって街ができ始めた時は、若いデザイナーによるブランドだったり、一人経営しているようなカフェが多かったんですけどね。

今はどこを見ても大手会社が経営するカフェやブランドのお店ばかり。

実際、カロスキルのあるビルの場合、2013年にはビル全体の賃料が350万円だったのが、2017年には1500万円まで暴騰。

莫大な賃貸料に耐えられない個性的なお店がなくあんると、街に個性がなくなり、人々がどんどん訪れなくなるんです。

 

今、カロスキルやキョンリダンキルを訪れてみると、空室になっているお店がかなり立ち並んでいます。

 

カロスキルにあったビンスで有名なソルビンだって、数か月前から閉店となっていました。

 

危機感を感じたキョンニダンキルとカロスキルの商人たちは、これからでも街を守るために力を注ぎ始めているとのことですが、一度付いてしまった廃れた街のイメージを払拭することはなかなか難しそうです。

 

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◆韓国の若者が今行く街

それでは最後に、以前のカロスキルとキョンニダンキルのように、今、韓国の若者が訪れている街を紹介したいと思います。

〇ウルジロ

印刷屋、小さな町工場、工具屋などと現代的なオフィスビルが混ざり合うウルジロは、ソウル支庁近くの古い街です。

2~3年ほど前からつぶれた工場の跡地を、若いデザイナーなどがアトリエとして借りるようになり、自然とカフェも増えることに。

細い道を潜っていくと、思いもよらない場所でこじんまりとした個性的なカフェに出会うことが出来ます。

ちょっと一昔前の、レトロな雰囲気のソウルに出会える街です。

 

―ウルジロにあるカフェの口コミ

 

〇ソンス

工場と住宅が混在していた街だったソンス。

そんなソンスに数年前、高級タワーマンションが入り、そこに多くの芸能人が入居し、話題を集めました。

またそれをきっかけに工場をリニューアルしたモダンなカフェが出来るように!

ソンスのカフェ通りには日本でも大人気の韓国ブランドCHUUが運営するcafe onionやヨン様が経営するCenter Coffeeなどがあります。

 

ちなみにアメリカや日本で大人気のブルーボトルも、韓国1号店をここソンスにオープンすると発表しています。

今後ソングはますます注目されていくのでしょうね。

 

―ソンスにあるカフェの口コミ

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