若くして事故で亡くなったと聞いていた自分の父親。
父に対しては良い思い出しか持っていなかったテジュでしたが、1988年の世界で出逢った父には裏の顔がありました。
それでも父を信じようとするテジュ。
しかし、家族に嘘をついて賭博場に出入りしていただけではなく、今度は殺人事件に関与している疑いが濃厚になったのです。
自分の父は殺人犯なのか?そう葛藤しながら父の行方を追っていたテジュは、いつも夢やフラッシュバックで見ていたあの状況と同じ場面に遭遇するのでした。
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目次
【序盤】
トンジン旅館の1室で、コ・ヨンスクという女性の死体が見つかった事件で、被害者は1週間前からテジュの父であるハン・チュンホとこの旅館に寝泊まりしていたことや、ハワイルームサロンでもチュンホがこの被害者と一緒にいたという事実がわかりました。
警察はチュンホがこの事件の容疑者とみて、テジュの母が営む美容室で家宅捜索を行います。
近所の人の証言で、チュンホはほぼ毎日、夜10時になると公衆電話で10分ほど誰かに電話をしているということが明らかになりました。
美容室の家宅捜索を終えたカン係長は、なぜかクッキーの缶を持っていました。
この缶は子供の頃、テジュが宝物を入れていた缶だったのですが、カン係長はその中に入っているおもちゃの中に、ライターがいくつか混ざっていることに目を付けたのです。
解剖の結果、ヨンスクの死亡時間は昨晩の午前2時から4時の間、死因は窒息死で、現場から採取された血液はチュンホの血液型と一致することがわかったのです。
チュンホの容疑はますます濃厚になっていきました。
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【中盤】
警察署には、ヨンスクと一緒に酒場で働いている4人の女たちが事情聴取を受けていました。
どの女性も神妙に事情聴取を受ける者はおらず、まるで警察に遊びにでも来ているような態度です。
しかし女たちの証言から、重要なこともわかりました。
チュンホは普段から酒場の女たちに化粧を施したり、赤いマニュキュアをプレゼントしていたというのです。
それだけではなく、ヨンスクの他にも愛人がいたという事実も明らかになりました。
女の1人からはこんな話も飛び出しました。
「ヨンスクはもともと、オ社長というヤクザの女だったから、そのヨンスクを手にかけたとあれば、チュンホはもうすでにオ社長に殺されているんじゃない?」
チュンホの通話記録とライターから「銀河水喫茶」という店が関連しているとわかり、テジュとカン係長はすぐにその店に向かいました。
そこで警察から逃げようとする店員の女を取り押さえたのですが、その女からとんでもない事実が明らかとなります。
なんと、チュンホは賭博詐欺団「ロータリー派」のドンだと言うのです!
そしてもう1人いるという愛人の名前はチョマダムといい、チュンホはそのマダムと一緒にロータリー派を仕切っていたのでした。
その証言に衝撃を受けるテジュ。
カン係長も、あまりに意表をついた事実に苦笑するしかありません。
いつもヘラヘラしてお調子者に見えたチュンホがロータリー派のトップだったとは・・・。
チュンホは賭博で儲けた金を銀行には預けず、いつもカバンの中に入れて持ち歩いていたといいます。
テジュはハワイルームサロンでチュンホが逮捕された時のことを思い出します。
あのときチュンホはカバンを持っていませんでした。
天井の通気口に隠し、後日ヨンスクが回収していったに違いありません。
今までチュンホがヨンスクを殺す理由がないと考えていた警察でしたが、これで動機が見えてきたのです。
美容室前で張り込みをしていたテジュは、夜、家の前で1人座りこんでいる幼い自分を発見します。
車から降り、小さなテジュと話をする大人のテジュ。
大人のテジュは宝物入れの缶を小さなテジュに返します。
2人の会話は自然に缶の中に入っているメンコの話になりました。
「あと1つでメンコが全部揃うのに、最後の1つが無いんだ。それを売っている文房具店はあるって聞いたことがあるんだけど・・・」
小さいテジュがそういうと、大人のテジュはあることに気が付きます。
チュンホの通話記録に文房具店の電話番号があったことを思い出したのです!
テジュとユン巡査はその文房具店の前で張り込みを始めました。
ユン巡査 「いくら子供のためとはいえ、手配中の身でここに来るでしょうか?」
テジュ 「僕が記憶しているあの人なら、必ずここに来るはずです。」
すると閉店間際、やはりチュンホが現れました。
ユン巡査 「あなたがロータリー派のドンということはわかっています。それに昨晩のコ・ヨンスクさんの殺人容疑もかかっています。」
チュンホ 「ヨンスクが死んだって?!」
今までヘラヘラしていたチュンホですが、ヨンスクが死んだことを聞くと表情が一変します。
「私がなぜヨンスクを殺さなければならないんですか!信じて下さい!」
テジュとユン巡査にこう訴えたチュンホは、昨晩自分が外出している時、部屋の中でヨンスクが誰かとケンカしており、それはオ社長に違いないと言うのでした。
しかしそこへオ社長の手下たちが現れたため、そのどさくさに紛れチュンホは逃走してしまいます。
そして警察に捕まった手下たちの話から、オ社長は3日前からソウルに行っていることがわかりました。
チュンホがさっきテジュに言ったことは、またしても嘘だったのです。
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【終盤】
警察がチュンホの行方を捜索する中、5年前に廃業したセメント工場がチョマダムと関連していることが浮かび上がってきました。
そんなときテジュの母から「子供がいなくなってしまった」と警察に連絡が入ります。
テジュはこの時のことをかすかに覚えていました。
このときテジュは父からの電話を受け、メンコを受取るため汽車駅で待ち合わせすることになっていたのです。
すぐに駅に張り込む警察たち。
しかしテジュとの約束の時間が来てもチュンホは現れません。
張り込みに気付いたチュンホは、線路沿いを走って逃げています。
それに気付き、小さなテジュも父を追いかけ始めました。
テジュとユン刑事もそれに続きますが、テジュはここであることを思い出します。
幼いテジュが誰かを追って線路を走っている・・・この場面はいつも夢やフラッシュバックで見るあの光景と同じではないか!
その夢では、このあと白いレースのワンピースを着た女性が血だらけで横たわっているシーンになるが・・・今テジュの目の前を走っているユン巡査の服装は、なんと白いレースのワンピース!
そこまで思い出すと、テジュは急にめまいがして動けなくなってしまいました。
正気を取り戻すと、もうそこには父も小さなテジュも、ユン巡査の姿も見えなくなっていたのです。
子供の頃のかすかな記憶を頼りに、なんとかセメント工場まで辿り着いたテジュ。
そこでテジュが見たものは・・・鉄パイプで白いワンピースを着た女性を殴っている父の姿だったのです!
しかしその女性はユン巡査ではなく、チョマダムでした。
暴行の現行犯を目撃したテジュは、逃亡しようとしている自分の父に銃を向けます。
チョマダムに殺されそうになったから殴ったと言い訳するチュンホは、図々しくもテジュに見逃してくれと頼みます。
チュンホ 「これを最後に足を洗おうと思ってたんだ!家族のもとに帰らないと!」
テジュ 「そのお金を持って帰ったら家族は幸せになると思いますか?僕たちはただ・・・あなたが横にいてくれるだけで良かったんです。」
しかしチュンホは、手錠をかけようと近づいて来たテジュを石で殴ってしまいます。
そしてあろうことかチュンホは、倒れたテジュの頭を足で踏みつけこう言います。
「全く余計なことをしやがって、オマエがなんで俺の妻や子供のことに干渉するんだよ!」
そう言い捨てて、金の入ったカバンを持って逃げるチュンホ。
やっとのことで起き上がったテジュが、チュンホを追って線路まで来てみると、そこには黒い帽子の男ともみあいになっているチュンホの姿がありました。
「お前がヨンスクを殺したんだろ!」チュンホがそう言うと、黒い帽子は銃を取り出しチュンホに向けたのです。
命の危険を感じたチュンホは、テジュの姿を見つけ、助けを求めながら線路の上を走ってきます。
しかし黒い帽子の男は狙いを定め、逃げるチュンホの背中に発砲しました!
テジュの目の前で崩れるように倒れる父・チュンホ・・・。
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【ライフ・オン・マーズ 8話の感想】
テジュがいつも見る夢、その謎がついに明らかとなりました。
断片的にしか思い出せなかったそのシーンには、実は大人になった自分もいたんですね。それにしても、いくら知らないこことはいえ、父親に石で殴られ、頭を蹴られたテジュがあまりにも可哀想過ぎます。
タイムスリップしてこなければ、こんなつらい出来事も一生思い出さずに済んだのに・・・。それはそうと、黒い帽子の男は一体誰なんでしょうか?
ドラマでもまだ顔は出ていません・・・もしかして今まで出てきた人物の中にいるかも知れませんね!次回も楽しみです!