まだ1988年の世界へ来たことを受け入れ切れていないテジュは、インソン市西部警察署内で孤立していました。
しかし強力班の紅一点・ユン巡査だけは、テジュに優しく接してくれます。
このユン巡査、テジュに危険が及ぶと必ず登場するのですが、この女性はタイムスリップと何か関係があるのでしょうか?
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目次
【序盤】
テジュの担当医が幻覚に現れ、この1988年の世界は、現代で昏睡状態に陥っているテジュが見ている夢だと言います。
その言葉を聞き、やっと今の状況を理解したテジュは、昏睡状態から目覚めようと警察署の屋上から飛び降りようとするのでした。
その時、「ハン班長!何をしているんですか!」という女性の声が聞こえました。
テジュが後ろを振り向くと、そこにはユン巡査が立っています。
テジュは「この世界は全部幻想なんです。僕は自分の住んでいたところに帰ります。」と言って、また飛び降りようとします。
するとユン巡査は危険を顧みず、自らテジュが立っている場所に上って行ったのです。
「何をしてるんですか!危ないから降りて下さい!」と叫ぶテジュに、ユン巡査はこう言います。
「ハン班長も私も、幻想なんかじゃないんです。生きているんです。」
そしてテジュの手を自分の胸に当て、心臓の鼓動を聞かせるのでした。
「すべてのことには意味があります。きっとハン班長がここに来た理由があるはずです。」
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【中盤】
とある銭湯から、裸のまま逃げ出す容疑者。
そして、強力班のメンバーたちもまたパンツ一丁の姿で追いかけます。
中には頭にシャンプーの泡を付けたまま追っているメンバーも(笑)
このとき捕まった容疑者はパク・ビョンドゥという男で、1ヶ月前に出所したばかりでした。
パンツ姿のまま取り調べを受けるビョンドゥ。
数日前、バスターミナルのトイレで高齢の女性が殴る蹴るの暴行を受けた上、金品を盗まれるという事件が起こりました。
そしてそのバスターミナルでビョンドゥを見たという目撃証言が出てきたのです。
シラを切るビョンドゥに、カン係長はいつものように暴力で吐かせようとするのですが、殴られたビョンドゥは「弁護士を呼んで来い!」といいます。
実は逮捕する際、テジュがビョンドゥに対しミランダ警告を言ったからです。
ミランダ警告とは、「あなたには黙秘権があり、どうのこうの・・・」という、警察が犯人を逮捕する時のあのセリフです。
1988年のこの時代には、犯人に対しミランダ警告などする刑事は1人もいません。
当然、カン係長はテジュに怒鳴ります。
カン係長 「アイツは強盗だ!婆さんまでボコボコに殴るヤツに権利もへったくれもないだろ!!」
テジュ 「係長、さっきビョンドゥに言ってた、証拠って何ですか?」
カン係長 「・・・。(目が泳ぐ)」
テジュ 「無かった証拠が、いったいどこから湧いて出て来たんですか!」
カン係長 「空から落ちてきた!なんか文句あるか!」
嫌な予感がしたテジュが別室に行ってみると、イ刑事とチョ刑事が証拠をねつ造している真っ最中でした。
証拠をねつ造してでも、ビョンドゥを拘束しておきたいカン係長。
そして原則を守って捜査すべきだというテジュ。2人の意見がぶつかります。
結局、ビョンドゥは証拠不十分のまま釈放されることになりました。
このことで、さらに強力班のメンバーと距離ができてしまったテジュ。
皆が一緒に食事に出かけても、テジュは署内に1人っきりです。
先ほどから署内を掃除していた清掃係のジョムスンさんは、1人残され仕事を続けるテジュを不憫に思い、「班長さん、これを食べながら仕事してください。」と、机にそっとお餅を差し出します。
その翌日、インソン市西部警察署に通報が入ります。
路地で暴行を受け、金品を巻き上げられた女性が重傷を負って倒れているというのです。
急いで現場に駆け付けるテジュ。
担架に乗せられて運ばれる女性は、顔が判らなくなるほど殴られていました。
この被害者の女性こそ、昨日テジュに優しく接してくれた掃除のおばさん・ジョムスンさんだったのです。
ジョムスンさんは、子供のために作った指輪を宝飾店に売りに行こうとして、強盗グループに目を付けられ被害にあったのでした。
そしてその犯行グループの中に、昨日釈放したビョンドゥがいたというのです!
ショックを受けるテジュ。そのテジュの胸倉を掴み、カン係長はこう言います。
「自分が何をしたのかわかっているのか!よく見ろ!お前がジョムスンさんをこんな目に遭わせたんだ!」
その日の夜遅く、テジュはジョムスンさんの病室を訪れました。
まだ意識が戻っていないジョムスンさんに、テジュは心から謝ります。
「こんなことになるなんて思ってもみませんでした。すいません・・・」
その時、病室のドアが開き、カン係長が入って来ました。
カン係長も、ジョムスンさんが心配で病院に来た様子です。
「手術は無事に終わったようです。」と報告するテジュの顔を、突然殴るカン係長!
「何をするんですか!」と大声を出すテジュに、カン係長は人差し指を口に当て「シーッ!」というジェスチャーをします。
すると今度は、テジュが無言でカン係長を殴り、「シーッ!」とします。
病人が寝ている横で、無言の大乱闘が始まりました(笑)。
気が済むまで殴り合った後、2人は並んで座り、話をはじめました。
カン係長は、「俺たちがやってる捜査がバカみたいに見えるだろ?原則通りにやればいいに決まっているが、でもそれじゃ人が死んでしまうんだよ。」とテジュに言います。
そしてジョムスンさんの境遇についても話をしました。
「ジョムスンさんは結婚してすぐ旦那さんに死なれ、それからは息子が生きがいだったのに、その息子もついこのあいだ大きな病気にかかり手術をしたんだ。
それで小さな家も売ってしまい、とうとう子供のために作った指輪まで売ろうとして事件に巻き込まれた・・・本当に不運で可哀想な人なんだ。」
その話を聞いて、自分を捜査から外して欲しいと言うテジュに、カン係長は「自分がやってしまったことは、自分で責任を取れ。」と返すのでした。
翌日から強力班による、懸命の捜査が始まりました。
強盗犯グループは全部で4人、犯行後はバラバラになるため、足が付きにくく捜査は難航しました。
しかしついに犯行グループの手がかりを掴んだのです!
きっかけはユン巡査が捨てずにとっておいた紙くずでした。
それはビョンドゥがゴミとして捨てた物だったのですが、それが手掛かりとなったのです。
犯行グループ狙いが、この時代ではまだ富裕層しか作ることのできなかったクレジットカードだったことが判明したのです。
被害者はすべてクレジットカードを持っている人たちでした。
ただ1人、ジョムスンさんだけはカードを持っておらず、デパートでカードを作る催事を手伝ったために犯行グループに誤解され、被害に遭っていたのです。
そして強力班はユン巡査を変装させ、おとり捜査で犯人をおびき寄せる計画を実行します。
まんまとひっかかった犯人グループ。
しかし途中で気付かれてしまい、犯人たちは逃走します。
追いかける強力班の面々!デパートの中はもうてんやわんやです!
苦労しながらも全員を逮捕することができました。
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【終盤】
ジョムスンさんが入院している病院。
意識を取り戻したジョムスンさんのもとを訪れたテジュ。
そこには元気そうな息子と旦那も面会に来ています。
テジュは「あれ?旦那さんと死別したんじゃ・・・?」と、途中まで言いかけますが、そのとき気付きました。
すべてカン係長の作り話だったと。
場面は変わって、テジュはユン巡査と警察署近くの写真館を訪れていました。
テジュは偶然、そこに飾られている写真の中に自分の家族写真を発見します。
88年当時の若き自分の両親と、幼い自分が写っている写真でした。
その写真を見たテジュは、幼いころの記憶が突然頭の中によみがえり、耳から血を流して倒れてしまったのです。
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【ライフ・オン・マーズ 3話の感想】
暴力で自白を強要したり、証拠をねつ造してまでも犯人を拘束しようとするカン係長と、原則を守った操作方法で犯人を捕まえようとするテジュ。
現代に生きる私たちは、テジュのやり方が当たり前だと思っていましたが、今回のお話を見てどちらのやり方も一理あるんだなと感じました。
今回の事件の解決によって、テジュとカン係長の距離が少しだけ縮まったような気がします。
いつになったら2人がお互いを信頼する仲になれるのか楽しみですね!