韓国の映画監督で日本にも多くのファンがいるパク・チャヌク。
カンヌ映画祭で特別グランプリを受賞した『オールド・ボーイ』、『親切なクムジャさん』、『お嬢さん』などが代表作で、官能的で美しい作品作りで有名です。
そして最近、韓国で話題になったのが、強烈なラブシーン撮影で行ったのパク・チャヌク監督の出演俳優への配慮。
韓国芸能界でもme too運動が広がる中、パク・チャヌク監督への支持が高まったその出来事とは何か、詳しく紹介していきます。
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目次
衝撃的だった映画『お嬢さん』の出演者募集要項
パク・チャヌク監督の映画『お嬢さん』は韓国の日帝時代を背景に、資産家の家のお嬢さんと小間使いとして雇われた少女を主人公にした作品です。
基本的にはサスペンス要素が強いのですが、R-18指定でかなり強烈な露出シーンがある映画でもあります。
当時、韓国で話題になったのが『お嬢さん』の女性俳優の募集要項。
オーディション告知に書かれていた募集要項をそのまま翻訳してみますと↓
- 露出演技が可能な女性。不可能な場合、志願できません。
- 露出レベル:最高レベル
- 露出シーンに対する協議はできません。
パク・チャヌク監督の映画がとても官能的であることは誰もが知っていますが、ここまではっきりと「最高レベルの露出」「露出シーンの協議なし」と書くのは韓国映画界でもかなり珍しいこと。
一歩間違えると非難されたかもしれないことですが、映画公開後に、パク・チャヌク監督のラブシーンでの出演者への配慮が素晴らしいと絶賛されました。
パク・チャヌク監督は女性出演者たちにどんな配慮を行ったのでしょうか。
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絶賛されたパク・チャヌク監督の女性出演者への配慮
最高レベル・協議なしの露出があるラブシーンを撮るために、パク・チャヌク監督は女性出演者に数多くの配慮を行いました。
その1、細かい絵コンテと徹底的なリハーサル
パク・チャヌク監督は、露出の多いラブシーンを撮り始める前に、まずはとても細かい絵コンテを作ったそうです。
すべての映画は撮影前に絵コンテを作りますが、パク・チャヌク監督の場合、特に露出シーンに関しては、事細かく絵コンテ制作するということ。
監督としてどんな姿勢を表現したいのか、実際に可能なのはどんな姿勢なのか、見られてはいけない所がカメラに絶対映らないためにはどうしたら良いか。
一つ一つを細かく考えて、それを絵コンテに落として行くんです。
それから完成した細かい絵コンテを基に、まずは衣装を着たまま、リハーサルを行います。
俳優たちも衣装を着たままなら、負担はかなり軽減されますし。
パク・チャヌク監督は衣装を着たままのリハーサルで、カメラに何がどう映るか、どんな映像になるかを徹底的に計算し、無駄な撮影が行われないようにするんです。
その2、本撮影は「無人カメラ」で
リハーサルでは衣装を着たままだけど、本番の撮影になると、そうはいかないですよね。
それでパク・チャヌク監督は、カメラを固定し、監督含めすべてのスタッフが現場から離れるという「無人カメラ」スタイルでの撮影を行いました。
「無人カメラ」スタイルは韓国映画界ではものすごく異例なことで、映画関係者からは「そんなことが可能なのか」という疑問の声が上がったほど。
それに対してパク・チャヌク監督は、リハーサルで映像がどう撮られるか徹底的に把握した後、技術的にはカメラをリモートで操作することで、無人スタイルの撮影ができると答えています。
細かい絵コンテも、徹底したリハーサルも無人撮影のための下準備だったんですね。
とはいえ、俳優たちの声を拾うためには誰かがマイクを持っていないといけません。
(ラブシーンでは体にマイクを付けるわけにはいかないので、カメラに映らないように上からマイクをぶら下げることが多いです。)
そこでもパク・チャヌク監督は、女性スタッフにマイクを持たせ、出演者が少しでも嫌な思いをしないようにと配慮したそうです。
その3、本の朗読のシーンは男女別々で収録
映画『お嬢さん』では、主人公のお嬢さん(キム・ミニ)が複数の男性の前で変態的な内容の小説を読ませられるシーンがあります。
お嬢さんが幼い頃から精神的にセクハラを受け続けてきたことを説明するシーンで、映画の中でかなりの時間、登場するシーンです。
男性の前で変態的な内容の小説を読む…露出シーンではないとは言え、負担になりかねない内容ですよね。
このシーンの撮影ついてはお嬢さんにセクハラをし続ける藤原伯爵役のハ・ジョンウさんが詳しく明かしてくれました。
ハ・ジョンウさんによるとお嬢さんであるキム・ミニさんが小説を朗読するシーンと、男性の俳優たちがそれを聞いたり楽しんだりするシーンは別々で撮ったということ。
朗読する小説の内容と聞く俳優たちの動きを合わせなきゃいけない時は、男性スタッフが小説を読み上げるという方式だったそうです。
おかげさまでハ・ジョンウさんは演技するためになかなかの想像力を働かせる必要があったみたいですけどね。
キム・ミニさんとしてはこういった配慮があったからこそ、より演技に没頭できたんだと思います。
その4、ワインとキャンドルを用意する
パク・チャヌク監督は撮影方法など技術的な面だけではなく、感性的な面でも配慮しています。
ラブシーンの撮影現場には、女性出演者の楽屋にワインと素敵な香りのキャンドルを用意。
なるべくリラックスできる環境作りをしたということです。
こういった配慮があったからこそ『お嬢さん』はより素敵な作品になったのでしゃないでしょうか。
それではこの件に対する韓国の反応を紹介します。
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パク・チャヌクに対する韓国の反応
1.韓国人
さすがパク・チャヌク!
2.韓国人
監督カッコいい
3.韓国人
この映画ラブシーンが凄いと聞いて、みてないんだけど
4.韓国人
>>確かに凄い、表情を中心にきれいに撮ろうと努力した感じがするの
5.韓国人
>>4
お嬢さんでは大事な意味を持つシーンだったしね
6.韓国人
こんな配慮をするのが‘当たり前’です
7.韓国人
自分の想像を具体化させてくれる人への配慮は必要だよね
8.韓国人
イム・グォンテク「これ撮らなかったら全部お金賠償しなきゃいけないよ」
9.韓国人
イム・グォンテクなんて未成年者に全裸のシーン強要したんでしょ?ありえない
10.韓国人
私はビョン・ヒョクを思い出す…あいつも女優に本当にひどいことしたもんね。
パク・チャヌク監督を見習うべきだよ。
11.韓国人
あれが当たり前なのに、常識ない監督が多すぎるよね
12.韓国人
パク・チャヌクって、前の違う映画の時も、女優さんのお母さんにまで全部説明してから撮影始めたって聞いたよ、さすが
13.韓国人
映画監督の中にはね…そっち方面ではゴミみたいな人間が多すぎるから
14.韓国人
パク・チャヌクは常識的な変態wwwww