BTS/防弾少年団の兵役免除の可能性をわかりやすく解説

この記事の著者

韓国出身のKPOP・韓国芸能専門フリーライター。慶応義塾大学卒業。

日本にて韓国ドラマや映画の翻訳及び輸入事業をサポート。広告代理店勤務を経て、2012年から韓国Mnetにて、M COUNTDONWやMAMAなどのPRやマーケティングに関わる。

現在は同社退職後、フリーライターとして、幅広い形で日韓文化交流にかかわっている。

韓国人の男性に義務付けられている兵役!

K-Popファンのみなさんには知っている方も多いと思います。

 

そんな中、最近、BTSの兵役免除にまつわる話が、韓国で話題になっています。

なぜこんなことが話題になったのかやBTSの兵役免除の可能性、ARMYが出した発表についてお話したいと思います。

 

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目次

再び盛り上がったBTSの兵役免除問題

最近、韓国で話題になっているBTSメンバーの兵役免除問題。

なぜいきなりこのことが、報道されたり、話題に上がったりしたのでしょうか。

 

そのきっかけはなんと『アジア大会2018ジャカルタ』です。

韓国の男性には健康上の問題で軍隊に行けない場合を除いて、みんな軍隊に行かないといけません。

ただし‘芸術体育要員’という制度があって、国際的な大会でメダルを取ったり良い成績を残すと兵役が免除されます。

アジア大会とかオリンピックとかワールドカップ…などがそこに当てはまりますね。

 

『アジア大会2018ジャカルタ』で話題になったのは、サッカーチームの兵役免除問題。

今回の韓国代表にはヨーロッパで活躍するソン・フンミンやガンバ大阪に所属するファン・ウィジョらがいて。

サッカーの場合はワールドカップで優勝するか、オリンピックでメダルというのは現実的ではないので。

アジア大会で金メダルを取るのが一番現実的なことなんです。

 

ソン・フンミンやファン・ウィジョはそろそろ軍隊を考えなきゃいけない年齢なんで、そりゃ死に物狂いで頑張りますよね。

結局、韓国のサッカーチームは金メダルを取り、サッカー選手たちは兵役免除になりました。

韓国でも大変な盛り上がりを見せたこのことが…

ちょうど近い時期にビルボードで2度目の1位を記録したBTSの兵役免除問題につながって行ったんです。

 

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国会議員がBTSの兵役免除を言及する

韓国の芸能メディアがちらほら‘BTSほどのアーティストなら兵役免除すべきなのでは’という報道が出ている中。

この話題に火を付けたのは韓国の国会議員です。

韓国の野党議員であるハ・テギョン氏が、世界1位のBTSはなんで免除じゃないんだという発言をSNSに上げたんです。

有名国会議員の発言ですから、そりゃ影響力がありますね。

テレビの報道番組もこのことを取り上げて、同じくBTSの兵役について触れた与党の国会議員も呼んで話を聞きました。

 

もちろん国会議員の‘不公平’という話がまったく根拠のない話ではありません。

韓国の‘芸術体育要員’制度は、1970年代に出来たものです。

今みたいなK-Popの発展も考えられなかった時代。

芸術分野でも免除されることがありますが、クラシックな音楽・舞踊の国際大会くらいしか適応されるものがありません。

当時の状況を考えれば当たり前ですが、今になってみると不公正な部分がないとは言えないですよね。

 

BTSのビルボード1(しかも2度も)は韓国人としては初めてのことだし。

‘芸術体育要員’を作った理由から考えると、確かに免除でも良いんじゃない?と思うのも妥当かもしれません。

 

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BTSが免除される可能性についてきわめて低い

それではこの議論が続けば、BTSが本当に兵役免除される可能性はあるのでしょうか。

韓国の芸能界に詳しい関係者たちに聞いてみたところ、その可能性は極めて低いとの話でした。

 

まずは韓国も日本と同じく人口減少が続いていく中、兵役制度に頼っている韓国の軍隊には人手不足問題があるんです。

そりゃ毎年毎年、軍隊に行ける人が減って行くんですから、当たり前ですよね。

韓国の国防省も、兵役免除制度をどんどん縮小していく方向にあるんですって。

そういった流れて、‘芸術体育要員’制度の拡大は考えにくいということです。

 

もう一つはKBANでも何度も取り上げていますが、韓国社会で兵役はものすごく敏感な問題です。

韓国の男性なら誰もが行って辛い思いしているし、その男性を家族・恋人だって寂しい思いをしています。

宗教を理由に兵役を拒否している人たちにもつい最近まで実刑判決が下されていた社会です。

そんな中で、BTSのために兵役制度を見直すのはやっぱり難しいでしょうね。

 

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ARMYの声明発表

こんな中、BTSの兵役問題に関して、声明を発表しました。

声明の主な内容は、‘これ以上、兵役免除問題を報道する際にBTSの名前を使わないでほしい’ということ。

まるでARMYたちがBTSの兵役免除を要求しているような報道に関して、抗議する内容なんです。

これは韓国社会の兵役に関する敏感な雰囲気を知っているからこその行動だと思います。

 

しかしこういった声明にもかかわらず、韓国メディアには‘BTS法’という名前まで付けて兵役免除問題を取り上げています。

ファンとしては今すぐにでも報道をやめてほしいという気持ちですけどね。

大変な盛り上がりを見せている軍隊免除問題がどう展開していくのか、KBANでも追い続けてみたいと思います。

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K-POP ビッグヒット 防弾少年団/BTS

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