スカートをめくれと脅すアメリカ軍。そんなエシンの前にユジンが現れるのですが…。いったいどうなるのでしょう。
エシンの許嫁であるヒソンも朝鮮に戻るようですが、そこはへんはどうなるのでしょう。今回も見逃せない物語です。それでは本編をみていきましょう。
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目次
本編
なくなった銃の調査のためアメリカ軍はエシンのスカートの下を調査すると主張します。そんな時にエシンの前に現れたユジン。普段から、洋服を着ていたユジンでしたが、軍服姿のユジンは完全に異邦人にみえます。戸惑いを見せるエシン。彼は同士ではない、そう思えたのです。そして、ヤンバン家の娘として人前でスカートの下をみせるなどあってはならないのです。そんな彼女に助けが入ります。
洋服姿の女性。ホテル・グローリーの社長、工藤陽花、クドヒナです。クドヒナは自分の洋服を貸すと、そう申し出ます。列車で着替える二人。
エシンは着替えながら彼女に礼をいいます。若い女性なのにホテルの社長、しかも英語もうまいクドヒナを褒めます。彼女は東京にいた頃、ある紳士と恋愛をしたと言います。若い未亡人は洋人たちに人気があると、悲しい物語の主人公みたいだと言われたそうです。
「Sad Endingは記憶に残るから」クドヒナはそういいます。
「セ…?それはなんです」
「悲しい結末です」
着替え終えたエシンはユジンと対面します。人を払い、二人きりになるエシンとユジン。
※下線がエシン
「見ての通り、銃などありません」
「よかった、あったら撃つ気配だから」
「この…!」
イラッと近づくエシン、しかし、ユジンが近寄ると一歩下がります。
「これからの朝鮮では我慢を覚える必要がある」
「貴方にアメリカの品位が重要だった理由がやっとわかったわ。アメリカの手先ですの?」
「まだ、わからない」
「…。私の銃には力がないのに、貴方の銃は軍隊を駐屯させるのね」
「いい腕前だった」
「私が誤解をしてたわ。同士だと」
「そう見えた」
「…。貴方には私に“違う”という機会がとてもたくさんあったはずです。なのに!」
「 活貧黨、義兵、この二人のみが同士だ」
「同じ志だったときが少しでもあったはず」
「来た早々起きた事件なので、とりとめもなく処理している」
「調査だけで終わる見込みだ」
「朝鮮も我々もことが大きくなるとまずい」
エシンは何も言えずただ立ち止まるだけ。彼はなんといったのでしょう。私は歴史についてはあまり詳しくありませんが、きっと活貧党と義兵は同じ志を持ち、二人で協力しあったと思うのです。しかし、あるときから、その2つは決別。別々の道をいったのでしょう。ユジンがどういう意図をもっているのかエシンにはまだわかりません。
アメリカの戦友を迎え入れたユジンはささやかなパーティーを開きます。そして、ユジンが戦場で助けたアメリカの上司。彼と夜景を見ながら二人で話します。
上司は聞きます。彼らは見つけたのかと。彼ら、ユジンの親を殺したヤンバンです。朝鮮に入った瞬間から、親を嬲り殺した彼らが今どうしているのかユジンは毎日気になりました。復習というものをやってみようか。しかし、まだ、ユジンは彼らを探してはいません。見つけたら殺すしかないから。
一方、エシン。いつものように銃の訓練に出かけたのですが、英語を話す女性がきになって仕方がありません。そしてやっぱり、アメリカの銃を盗んだのは師匠でした。師匠のせいで散々苦労をしたんだと避難しますが、おかげで新式銃が手に入ったとのんきな師匠。
街に戻ったエシンは百姓が通うアメリカ語塾へと赴きます。当時の世間体としては、ヤンバン家の娘がこういうところへ通うのはいいものではなかったのですが、エシンは通うことにします。エシンは知っている単語を先生に話します。
「Gun, Glory, Sad ending」
この物語の結末でしょうか。
ユジンは戦友である上司と街を観光します。何かと楽しく見える二人。上司は朝鮮のいろんなものが大変めずらしいようで、何かと勝ってみたり、触ってみたりと嬉しそうです。街のゴロツキをとっちめるなど、いろいろ活躍もしますが、ユジンは見てしまいます。あの時、親を嬲ったヤンバン。正確には親を苦しめたヤンバンの息子ですが、彼をみつけてしまいます。こうなったらもう歯止めは効かない。ユジンは一歩ずつ復習へと近づきます。結局ユジンは、街のよろず屋へと行くのですが。そこで意外な人物に会います。
よろず屋の主人。彼は元追奴。奴隷を追うもの、それが追奴です。よろず屋の主人は元・朝鮮一の追奴でした。どこへ逃げても彼の手から逃れることはできません。しかし、世界が変わりました。開花した朝鮮ではもう、追奴業は終わりを迎えます。だが、彼は腐っても朝鮮一の追奴。その能力を活かしよろず屋を始めます。よろず屋はなんでも屋。人探しももの探しも、両替も何もかも、開花した朝鮮に合わせてなんでも屋を始めたのです。そして、よろず屋の主人はユジンと以外な縁があったのです。
「元・追奴と聞くが?」
「人を探しているのだが」
「30年前、江華島のキム氏家。大地主だ」
「その息子とその家媳を探している」
「…。たぁ!これは経営的に受けちゃぁ・・・」
サッとドルを見せるユジン。
「見つけたら、もう一枚」
「…たぁ!その人たちは何故に?」
「ひょっとしてその目的が…。殺しとか、殺したいとか、殺す予定とか」
「殺してから連れてきてもいい」
「やっぱねぇ…。良い事情じゃないんだよね」
「さがすこともないです。その宅はハンソンの十中八九が知ってら」
「小作農を、官職を、すべてを食い物にしてさ、登りつめた家でさ、王様の次の金持ちでさ」
「私は知らない。続けてくれ」
「俺らが朝鮮一の伝説だった時期に、ひとりだけを逃したんだけど。それがそこの奴婢だったのさ」
「9歳だっけ10歳だっけ…。まぁ、今はおっちんだんだろうね」
「ちょ…。待てよ兄貴。それを逃したっていうの?あんとき箱の髪みたってのに兄貴がさ!兄貴のせいで死ぬほど殴られたちゃうの??今も、そんときの傷が…。」
「たかが殴られるぐらい、そんなものは耐えられる」
「じゃぁ、何が耐えられないんだよ」
「俺らの信望が地に落ちたじゃねぇか!俺らを育てたのは8割が奴婢だってのに」
「…。なぜ助けてやったんだ?」
「あの、9歳の奴婢を」
「そりゃぁ!箱がさ!」
「…。」
「箱が震えやがってさ…。箱の中であんまりにも震えててさ…。それで箱がな…。」
「それでな…。まぁ、そんなことが昔あったのさ!」
「…。ありがとう」
なんと、主人はあの時わざとユジンを見逃してくれたんです。ユジンは小さく、お礼をいい。キム氏家について聞き、よろず屋を去ります。主人とユジンの縁。絶対にここで終わらないでしょうね。
ユジンはそのまま、キム氏家へと赴きます。母が渡してくれた、女性の飾り。それを見せると、飾りの主人だったヤンバン家の女性。驚きのあまり倒れちゃいます。ユジンはヤンバン家の男、自分を、親を、苦しめたキム判書の息子へと銃を向け。そして言います。
「埋めはしたのか」
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次回
ユジンはいったいどうなるのでしょう。いくらなんでも銃を向けるのはまずすぎるのではないでしょうか。その行方はまだわかりません。
一方、エシンの許嫁であるヒソンですが、ちゃっかり朝鮮へと戻りました。かなりの遊び人に見えるヒソン。彼は花束を手に、エシンを会いにいきます。そしてエシンをひと目見たヒソンがすぐ後悔します。もっと早く会いにくればよかったなと。しかし、エシンはそう嬉しそうには見えない。
ところで、このヒソンという男。実はキム家の息子、いや、キム判書の孫なんです。ユジンとヒソンの関係。そしてユジンとエシン。なかなか見逃せない。
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感想
なかなか今回も面白かったです。いや、すごく面白かった。特によろず屋とユジンの関係が気になりますね。まさか、ユジンをわざと見逃してたなんて…。それはさすがに予想できなかった。てっきり陶工のおっちゃんに追い払われたんだと思ったんですが、そういう事情があったのですね。箱ね…。たしかにね、9歳の子供が遠く、遠くへと逃げて、そして隠れて…。よろず屋の主人の気持ちが理解できます。
きっと、ユジンがその恩を返す機会がこれからあるんだと思います。そのときがきたらぜったい泣きますね