Mr. Sunshine(ミスターサンシャイン)3話のネタバレあらすじ結末の感想

この記事の著者

韓国の大学で日本語学科を卒業し、「大韓翻訳院」の翻訳家育成教育を修了。 日本語能力検定960点。 現在韓国在住で、韓国語教師の仕事にも従事している。

前回、米国人暗殺事件の調査のためエシンを呼び寄せたユジン。彼らは誰が犯人なのかすべて知っているはず。しかし、ことはそう簡単じゃなさそうに見えます。これから物語はどう動くのでしょう。

 

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目次

本編

エシンと対面するユジン。あの暗殺事件の夜のことを話しつつ、何かと話しかけるユジン。しかし、エシンはなかなか心をひらいてくれません。何を話しかけても、何を聞いても、彼女は「何も知らぬ、何も存じませぬ」の一点張り。そういう彼女にユジンははっきりと伝えます。

「私はそちの味方だ」

自分が味方であると伝えるユジン。それが本当なのか、嘘なのかエシンにはわかりません。なぜこの男はアメリカなどと一緒にいるのか。何が目的なのか。なぜ自分を捕まえないのか。答えを出せないまま彼女は大使館を去ることにします。

一方のユジンはわかっています。ヤンバン家のお嬢さんがなぜ暗殺活動をしているのか。だいたいの予想はつきます。しかし、わからないことがひとつ。なぜ街の人たちは皆彼女に親切なのか。ヤンバン家の娘だとしても、街の人達は彼女に対してあまりにも親切です。ユジンは通訳である部下に聞きます。なぜ街の人たちは彼女に対して親切か?と

「へい、大使。それはもう、お嬢さんはヤンバン家の中でも名の知れたゴ氏家ですから。それはもう当然ですよ。あと、ゴ氏家と言いますと。殿下の教育を担当された名家中の名家です。しかもゴ氏家は毎年春になりますと街の人達に食料を配ってくださるんですよ。街の中にゴ氏家に恩がない人なんていません。飢え死を免れた人だってたくさんいますから」

「あと、お嬢さんってほら、世間について何も知らないじゃないですか。そういうところが可愛いというか、私達が守ってあげなきゃ」と伝える部下。

「何も知らない世間知らず」ってところにはちょっと疑問に思えたが、なるほど納得がいきました。

 

エシンは帰り道に気分転換なのか洋菓子屋へ寄ることにします。従者と一緒に洋菓子を選んだり、お菓子をたべたりと楽しい時間を過ごします。エシンは従者だからといって差別なんてすることなく、まるで家族のように楽しい時をともに過ごします。しかし、そういう彼女らを見つめる2つの視線 。ひとつは日本人の二人組みのゴロツキ。彼らはエシンを見て、朝鮮の貴族の娘は貞操を失えば勝手に自殺する都合のいい女だと言いながら、悪い算段をします。そしてもうひとつの視線は侍風の男です。彼の名はドンメ。黒竜組ハンソン支部の頭です。(*ハンソン、昔ソウルはハンソンと呼ばれました)

 

百姓よりも身分の低い男、それが白丁、それがドンメです。ドンメは生まれながらの白丁で、いつもいつも賎しいと罵られ、殴られ蹴られの毎日です。時にヤンバン家の差別は見てられない酷いものとして描写されますが、それよりも酷いのが、身分の低い百姓のより身分の低い白丁に対する差別です。白丁は賎しいと街から追い出され、白丁の村で住みますが、彼らは普段、屠殺を生業として生きます。ドンメもまた同じく、白丁の村で屠殺を生業として生きます。

毎日がきつい屠殺業、しかし街の人間に「ありがとう」と言われたことは一度もありません。むしろ街の人間は白丁にツバを吐き、罵り、怒鳴るの毎日。お代すらロクに払ってくれません。朝鮮はとても自分たちが住める国ではなかった。ドンメは今でも覚えています。肉のお代をもらうため、母と一緒に街に出かけましたが、なかなかお代を払ってくれません。お代をもらうため、 何度も何度も土下座をしながら頼み、百姓に申し上げる母。しかし、街の人間、そのおばさんはむしろ母を賎しいと罵り、泥水を、いや糞水をふっかけました。その日のことを今でも覚えています。

そんなドンメですが、ある日を堺に家を出ることになります。ちょっと美人だった母。母は肉を買いに来たヤンバンに犯されそうになります。ドンメは母を守るため、ヤンバンを殺しました。その日は母と大喧嘩。母もドンメもどうしようもなかった。

家を出たドンメは日本へいくことになります。なぜ日本にいくことになったのかはまだ明かされていません。ただはっきりしているのは、エシンに命を助けられた。それだけです。

そして日本へいったドンメは、その実力を玄洋社に買われ、黒龍会ハンソン支部長として朝鮮に戻ることになります。

 

エシンは命の恩人です。ゴロツキどもはエシンをどう犯すか企みますが、それを許すはずもありません。ドンメはゴロツキどもを切り捨てます。そして出会う、ドンメとエシン。ひと目にエシンとその従者はドンメが誰であるか気づきますが、ドンメは何も言わずその場を去ります。

 

ーーー

 

場面は変わり、ユジン。数十年ぶりに帰って来た朝鮮は何もかも新しかった。特に新しかったのが食べ物。賎民であったユジンは朝鮮の食べ物を一度もロクに食べたことがありません。ただただ普通のクッパすらも初めて食べます。とてもおいしい。通訳の部下はそんなユジンが不思議です。アメリカで何十年も過ごしたせいかな?

部下は話します。

「大使、あのアメリカ人暗殺事件って裏がありそうっすね」

あの暗殺事件はアメリカ、朝鮮、日本の三国に関係のある暗殺事件じゃないのか?と言ってみる部下。しかし、ただ言ってみただけ。ところでこの部下、なにか気になることを話します。何もあの日本人のゴロツキどもが、あの暗殺された人の家をくまなく調査したとか。そしておっかないから絶対に近づいちゃだめだと言います。

そんな時、その日本人ゴロツキども、黒龍会の人間がいきなり現れ、刀を抜きます。何も通訳が必要だとか。しかしこの通訳、アメリカ語しかわかりません。なんの約にも立たないと必死に話しますが何も通じません。たださらわれるだけ。ユジンはそんなやりとりをただ見ているだけか、と思いきや。助けてあげます。「また会おうぜ」と去る黒竜会。ユジンのおかげで部下は助かりました。

しかし、ユジン。何を思ったのか、通訳をつれて黒龍会へと赴きます。黒竜会の親分をさがすユジン。一発、やり合うように見えましたが、幸いユジンの前に現れる親分。そうドンメです。ドンメはことの事情を伝えます。何も、あの暗殺事件のよる。アメリカ人いがいに、自分ら黒竜会の人間も4人殺されたそうです。用心棒として雇われましたが、まだお代をもらってないドンメら黒竜会。アメリカに文句を言いたいので通訳を借りたいと言います。事情を知ったユジンは快く部下を貸しますが、あの暗殺事件は思ったより裏がありそうな気がするユジンです。

 

ーーー

 

エシンは川を渡ろうとします。あの川を渡った先に皿を売ってくれる陶工がいます。そんな彼女の前にユジンが現れます。ユジンもまた陶工に用があるとか、ふたりは一緒に川を渡るため小さい船に乗ります。

そして陶工の家についた二人。なんとあの陶工って幼いユジンを助けたあの陶工です。元気な爺さんです。今は日本人の弟子もとり、売れまくっているとかだとか。陶工の爺さんはユジンが誰なのか気づきません。アメリカぶったキザついた男にしか見えません。一方のユジンは陶工の爺さんの元気な姿を見るのがただ好きです。笑顔が止まりません。そんな彼に苛つく爺さん。

帰り道、また一緒に船に乗るエシンとユジン。船の上で会話を交わした二人。エシンはこころを開くことにします。何かと助言をするユジン、自分を捕まえないユジン。そんな彼が敵であるはずがありません。ユジンを同士とみとめることにします。

一方のユジンはエシンにひとつ訪ねます。ヤンバン家娘がよく使う飾りについて聞きます。母が命代わりに渡してくれたのと同種の飾りです。米一俵の値は張ると言います。母はその生命を張って、あの飾りを渡してくれました。米半俵の値は張るといいながら死んだのです。母もこれがいくらぐらいかわかってなかったのか。

 

次の日、エシンは行きつけの洋服屋へと行きます。そこで許嫁の洋服を購入するのですが、そこにはユジンもいました。それもそうでしょう、ハンソンに洋服屋はここしかありません。エシンはなんとなく、前に街の娘から聞いた単語を聞いてみます。

「ラブというのはなんです?」

「それをなぜ尋ねる?」

「役職よりいいものだと聞いたのだが」

「まぁ、考えようによっては…。

だが、一人では無理だ、ともにする相手が必要だ」

「ほぅ…じゃ、私と共にやってみないか?

私は銃だって撃てるのよ?」

「…。銃よりも難しく、それよりも危険で、より熱くなる必要がある」

「???。なかなか難しいのね」

「なぜ私と共にやりたいと申した」

「同士だから」

「なぜ私を同士とみなす」

「アメリカ人と浪人4人が殺されました。

真犯人だって知っています。

しかし、私を捕まりはしなかった。

同士じゃなかったら、何なのです?」

 

「あのアメリカ人は、祖国の品位を汚した。だから殺された」

「朝鮮の品位だって汚したのよ」

「いや、そもそも朝鮮に品位だってあったのか?」

「…!」

「そもそも犯人なんて必要なかった。

すべては日本の仕業に丁稚上がる手はずだ

目的はすべて叶った」

 

場面は変わり、エシンは従者といっしょに列車を乗ることになります。洋服屋で洋服と共に購入した靴を取り寄せるためです。ところで自分の席に、日本兵士がいっぱいいます。彼らは無礼に振る舞いますが、アメリカ軍が列車に入るとおとなしくなります。アメリカ軍は背も高いし、あの黄色いヒゲは鬼かなにかにしか見えません。さすがの日本軍もおとなしくなります。そして、ちらっとエシンは師匠の姿を見かけますが・・・

列車に降りたら大混乱。アメリカ軍が怒鳴り散らし始めます。アメリカ軍がなんといっているのかエシンにはわかりません。そんな彼女らの前に静かにその姿を見せるユジン。

「彼らは紛失した銃をさがしている」

エシンの前に現れたユジンは事情を説明してくれます。しかし、大事なのはそれではありません。軍服を来たユジンです。彼は自分が朝鮮人ではないと言いました。彼の軍服にはエシンには読めない英語で何かが書かれています。きっとユジンの名前でしょう。エシンは彼の名前すら読めないのです。エシンは洋服店でのことを思い出します。同士だと思った彼は、今まで、すべてにおいて異邦人であったのです。彼が敵なのか、味方なのか。エシンにはわかりません。

 

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次回

数十年も日本から帰ってこないヒソン。彼がやっと帰って来ます。ヒソンは許嫁であるエシンに花を渡すのですが、次回はいったいどうなるのでしょう。そして列車でのできごとはどうなったのでしょう。ユジンとはいったいどうなったのか。彼は敵か味方かまだはっきりしていません。

 

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感想

今回もとても面白かったです。今は恋愛要素より、当時の重い現実を主に扱っていますが、ここから先は恋愛要素が増える感じですね。

ちょっと気になるのが列車でなくなった銃なんですが、あれって絶対エシンの師、スングが盗んだでしょうね。

あと、ラブですね。ちょっと前に日本で、愛しているを月がきれいですね。に訳したそうじゃないですか。同じように、ミスターサンシャインの時代、当時の朝鮮だって「愛」って言葉はなかったと思うんですよね。

だから、登場人物はラブラブ言うてますが、エシンはきっとあとで絶対後悔するでしょうね。楽しみです。

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